初めての訪中

太極拳をはじめて3年目の正月,
所属する団体の企画した訪中太極拳学習団に参加し,
初めて中国は北京に行ってきました。

先の記事に書いたように先生が一所懸命88式を教えてくださったのは,
一つには中国でこれを学習することになっていたから。
もう一つは中国の先生が,私の先生の先生だったことからでした。


「俺に恥をかかせるなよな」
という暖かい励ましとともに,
12月の末から元旦をはさんで松の内までの1週間出かけました。

全部で30人ほどでしたでしょうか。
88式を学習する私の班は全部で4人と,
24式や48式の班と比べるとごくささやかなものでした。
同じ教室の N さんは私と同様88式の初心者でした。

先生は「制定拳の教科書」ともいわれた 葉書勲 老師でした。

非常に端正な動作をされる先生で,
無駄のない合理的な動きは大変美しいと感じました。
後になって「写真で学ぶ レベルアップ太極拳」(ベースボールマガジン)が出版されましたが,
この本は市販された88式の唯一といっていい教科書で,
その中で先生の動作を写真で見ることができます。

この頃にはだいぶん下半身も鍛えられ,
1日套路を打ってもめちゃくちゃ疲れるということもなくなっていました
(といってもやはり右足はしんどかったですけどね)。
でも先生が言われるように15分ほどかけてやることはまだできませんでした。
どうしてもはやくなってしまうのです。

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