初日の「講座I」は音楽史から始まった。
あ,ここからの音楽の話は聞き取りが不正確である可能性大です。
そのへんを含みながら,読んでくださいませ。
また,もし間違いがあれば,お教えくださいm(_ _)m。
現在は「調性」と呼ばれているが,
バロック以前は「旋法」と呼ばれていたという。
昔々,各地方にはそれぞれ特有の「調(しらべ)」があり,
ギリシアでそれが集大成,体系化された。
それが「ギリシア旋法」とよばれるものだそうだ。
それがビザンチン帝国に伝わり,独自化し「ビザンチン旋法」となる。
さらにヨーロッパへ伝わったものが「教会旋法」となっていった。
中世の暗黒時代,さまざまな伝統が途切れたが,旋法についても同様だったようだ。
で,(教会)旋法ではギリシャ旋法の再現を夢見て構成がなされたらしい。
しかし,それらしい名前はついているものの,元々のものとは全然違うものとなったという。
旋法は大きく4つ,細かく8つに分類される。
4っはいずれも「終止音」と呼ばれるもので分類され,
re, mi, fa, sol
からなる。
これは「物質は四大元素からなる」という,
ギリシャ時代の思想の影響があるそうだ(プラトンやアリストテレスの影響!)。
また教会のことなので,
「神は完全,絶対」
という考え方も反映しているという。
それぞれの終止音に対して「正格」と「変格」と呼ばれる歌い方があり,
4×2で8つの旋法だそうだ。
「正格」は上に行く歌い方,「変格」は下にいく歌い方。
講座ではこの後,それぞれの旋法を歌詞とともに歌い,
特徴を体で感じた。
正直素人には最後の方はついていけなかった。
私以外の人は皆音楽の経験者のようで,
講座が終わってからもそれぞれの旋法を口ずさみながら
復習をしておられた。
私はといえば,講座が終わって帰る頃には残念ながらどの旋法も再現できなくなっていた。
もちろん,誰かについて歌うのだったらできると思うが,残念ではある。