昔,ある太極拳の老師から
「ある程度 拳 をやったら剣も練習しなさい。そうすれば指先まできちんと通りやすくなるから」
といわれたことがある。
10年位前にいっとき32式剣の套路を練習したが,
結局続かず,いまだ拳止まり。
制定拳(剣)だとひざが痛くなる。
でも楊式(伝統)だといくら長くやってもそれはない。
どこか体の使い方に違いがあるのだろう。
陳式の十三槍というのを一度習ったことがあるが,
これはよかった。体の中心から出た力が槍の先まで届くと意識しながら扱うと,体感覚がまったく変わるのだった。(陳式十三槍(2度目の訪中))
も一つ。曾老師の創られた太極扇も。
他の扇と違ってあちこちに武術的要素がかなり含まれている。
短い器械ながら先端まで意識しないときちんと扇は広がってくれない。ごまかしがきかないのだ(笑)。
また先生の好みから八卦掌の動作が含まれている。
その上に美的な要素も加味されていて,演ずるととても気持ちがいい。