尿管結石(続き)

翌朝目が覚めると,痛みはほとんどなし。

「これなら今日は医者に行かなくてもいいかな」
と考えつつ仕事へ。

しかし甘かった。
10時を過ぎると,じわじわと痛みが戻ってきた。

痛み止めを飲んで12時間以上になるが,
薬が効いていた,ということか。

なんとなく落ち着かなくなり,
診察券を見ると午前中の受付は12時半までとなっていたので,
「これなら間に合う」とばかり,仕事を早退した。

が,タッチの差で午前中の診療に間に合わず。
痛みはそんなに強くなかったので,午後3時から1番に診てもらえるようにお願いして,
自宅へ。
じわじわと痛みが広がる。

3時少し前に医者へ。
休日診療で診てもらった結果を話し,
新たな検査でも血尿が確認され,「尿管結石」と診断される。

で,このあとどうすればいいかと聞くと,
いきなり「あなたはビールが飲めますか?」と。

あのぉ,糖尿なのでアルコール類はちょっと,と答えると,
「そうでしたね。じゃあ,とにかくたくさん水分をとってください。
自然排出されるのを待ちましょう」

ダメなときはどうするのですか,と聞くと,
「その時は専門の泌尿器科に行って,
まずは造影剤を入れながら15分おきにレントゲンをとって,
石の位置と大きさを確かめます。
石が大きい時には砕いて小さくします」と。
なんでも水槽のようなところに入って衝撃波を加えて石を砕くのだそうだ。
なんとなく面白そう。

その後,腎臓から尿管,膀胱を描いた絵を見せられながら,
「尿管の太さは約4mm。
石が腎臓から出るとき,膀胱に入るとき,体外に出るときの3回,
激痛があります」
えぇっ,なんかあっさりおっしゃいますねぇ。

「一応紹介状は書いておきますので,今夜でもあまりに痛みがひどいようなら
これをもって県立病院にお行きなさい」
県立病院は昨年狭心症の時にお世話になったところ。
家からも,車で5分ほど。

そのときはそんなに痛みがなかったので,使うかどうかわかりませんが,というと
「今夜使わないにしろ,あす以降,痛みがひどくなったとき,
仕事場の近くの大きな病院に駆け込むときにつかってもいいです」
と言われたので,ちょっと安心した。

いったんうちに帰って,ちょっと休み,食事へ。
帰ってくると大分痛みが増している。
その位置も昨日はへその左脇あたりだったのが,大分下がってきている。
ははぁ,今日先生が話していたのはこのことだな,
ということは膀胱に入るとき,痛みがあるのかな,
と,なんとなくのんきに構えていた。

その間にも痛みが徐々にまし,
暇つぶしに読んでいた本も中身がちっとも頭に入ってこない。
しかたないのでちょっと横になる。

そうそう,水をたくさん飲むように,ということだった。
思い出して,台所に行き,コップ3杯,一気飲み。

で,また横になったが,痛みがますますひどくなる。
昨日もらった頓服があとひとつ残っていた。
10時過ぎに我慢が出来ず飲む。

その間,何度もトイレに行っては水分補給。

痛みの位置が大分中央に近づいてきている。

何度目かのトイレのとき,ふと流れでる尿を見るとかなり赤い!
痛みも昨日の昼ほどではないが,かなり強い。

これはっ,と少し危機感を感じ,
少し迷って県立病院へ行くことにした。
「救急車を呼ぼうか」という考えがふと頭をよぎったが,
「ま,大丈夫だろう」と自力で車を運転し,病院へ。

そこでの先生のお話は…。

続く

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