【思い出話】数学学習案内

雑誌「数学セミナー」を読み始めてすぐ,
目についたのが数学セミナーリーディングスの1冊である
「数学学習案内」でした。

どんなふうに数学を勉強したらいいのか,
もちろん教科書と問題集に取り組むのが
高校生のオーソドックスな勉強法ですが,
なんとなくもう少し違うものがあるのではないか,
と思っていたのでした。

そんな時に出会ったのが彼の本で,
貪るように読み進めたのを覚えています。

特に,本田欣哉先生の「数学の学び方」という文章はとても新鮮に感じました。

このムックは全部で3部からなっていて,
1 数学的センス
2 魅力とその学び方
3 勉強法・読書法
で,第1部には20編,第2部には24編,第3部には21編の
エッセイが収められています。

本田先生のエッセイは第3部の冒頭にあり,
「よい目と,ケチと,見合結婚のすすめ」という副題がついています。

目次は次のようになっていました。

§1 アヴェック・ボン・ジュー
§2 数学の4つの面
§3 数学の講義のきき方
§4 数学の本のよみ方
§5 頭脳明敏の法
§6 研究生活へのアドヴァイス

となっていて,数学の学びはじめから,研究生活に至るまでのことが,
事細かに書かれていました。

大学に入ってからも,何度も読み直しましたが,
高校1年生の時にはやはり§3と§4が一番面白かったし,
参考になりました。
§4にあった「徹底した読み方」はいつかやってみたい,
と思ったし,意外と早い時期に試みる機会ができました。

本田先生以外の文章も面白く,
小平先生の「ノートを作りながら」とか,
矢野先生の「友だちと1冊の本を読む」なども繰り返し読みました。

また第2部のエッセイも,大学での勉強が進んでくると,
面白く読めました。

何年か前にも読みなおしたのですが,
前はよくわからなったことも,
今となるとよくわかることもかなり増えて,
面白さを感じるようになったものです。

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