松腰

「虚領頂勁」に始まる太極拳十要(楊澄甫口述、陳微明筆録)はまさに10個の太極拳の注意点で,
昔通っていた教室で何度かそれに関する講話を聞いたことがありますが,
お恥ずかしいことに,これまであまりじっくりと考え,
体現しようと取り組んできていませんでした。

で,今朝楊式を打っていて,
しきりと頭の中に「松腰」という言葉が去来しました。

何年か前に出たある講習で,中国人の先生がある瞬間必ず
 「松腰松胯」(すんやぉすんくゎ)
としきりにおっしゃっていたのを思い出し,
同じタイミングかどうかはまったくわかりませんが,
その言葉が頭に響くたびに腰に注意してみると,
おもしろいことに腰がこわばっていることに気がつきました。

腰のこわばりに気がつき,そのたびに腰を緩めると,
こんどは「胯」(股関節)のこわばりに気がつきます。
で,今度は胯を緩めると,
その瞬間,重心が一気に落ち,
太腿に上半身の体重がかかるのを感じました。

そういえば,何年か前,少し集中的に楊式を打っていたとき,
同じような感覚があったのを思い出しました。

で,気がつくたびに緩めることをし,
套路を続けると,だんだんと自分の体を観察しているのが,
面白くなって来ました。

不思議な感覚ですね。

おかげで下半身の衰えを改めて感じ,
今日は第2段までしかできませんでした。
でも,動作はかなりゆっくりで,第2段まででも30分近くかけてやってました。

また一段と病気以前の状態に戻ることができたようです。

カテゴリー: 気功・太極拳 タグ: , , パーマリンク

1 Response to 松腰

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)