確か高1の夏休みだったと思う。
いつものように本屋を逍遥していて,
ふと目についたのが,雑誌「数学セミナー」だった。
小学4年生から将棋を始め,
専門誌を読むことにはまったく抵抗がなかったので,
何気なく,手にとり,パラパラと眺めた。
確か「四色問題」がコンピュータを用いて解けた,
というニュースのしばらく後だったと思う。
その解説の連載記事をしばらく眺めていたように思う。
しかし図形の証明に目覚めていた(!)ので,
「コンピュータを使うなんて邪道じゃないか!」
という思いも記憶している。
それからしばらくの間は家の近くの馴染みの本屋さんにお願いして,
定期購読していたと思う。
しかし当時の私の数学の力では,
そのほとんどの記事を理解することができなかった。
さりながら,
未知への数学への憧憬をほのぼのと感じていた。