西湖のほとりを朝散歩していたらある人に気がつきました。
じっとして動かないのです。
立禅をしているのかと思うかもしれませんが,そうではありません。
太極拳のある定式になっているのです。
「なるほどそうやって型の中で立禅をすることも練習のうちなんだな」と,
そのときは思い,別のところをまわりしばらくして戻ってきました。
するとその人の定式が変わっています。
「ははぁ,別の型でやってる」と思った瞬間,
あることに気がつきました。
そう,その人は動いているんです。
ものすごくゆっくりと!
どうやらやっているのは私たちが学習していた楊式の40式のようでした。
試合で求められている速度でやれば5,6分で終わるものを,
その人はどれだけの時間をかけてやっているのでしょう!
翌日も行ってみたら同じ所でやっておられます。
さらに驚いたのは,翌年も杭州で学習する機会を得ましたが,
そのときに再び散歩をしていると…,やっぱりやってるんです!!
すごいですねぇ。