初めての杭州では,楊式,32式とともに陳式の十三槍というのを習いました。
剣を持つのも初めてなのに,槍というのもいきなりでだいぶん困惑しました。
教えてくださったのは,初日の散歩のときに見かけた陳式の先生。
よく日焼けされて真っ黒なお顔で,
目が鋭く光っておられた方でした。
通訳の方もおられたのですが,
もっぱら身振り手振りで教えてくださいました。
体術のことですから余計な言葉は不要なところもありました。
「十三槍」というくらいですから,技の数は13個。
基本である「ラン」,「ナー」,「チャー」から教わりました。
でもこれが結構難しいんですね。
「拳児」という漫画を読んでいて,
神槍 李 の話の中で三つの基本形は知っていましたけど,
見るとやるのは大違い。
また中国の槍は日本のものとは異なり,
よくしなる柳の木を用いています(日本の柳からは想像もできないほど弾力性のある木です)。
その特性を生かした技の数々で,はじめてやったもののその魅力に取りつかれたものです。
その後復習する機会がなく套路はすっかり忘れてしまいましたが,
槍の弾力だけはいまだに手に残っています。
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